映画雑感 「荒野にて」
「荒野」って、どういう場所だろう?
字のまま考えれば、
目の前に大地が広がり、地平線が見える。
そんな光景を思い浮かべるだろう。
無音…なことはあり得ない。
風が枯れた草木を揺らす音ぐらいは、
聞こえるだろう。
音が孤独を誘い、
周りに何もないことが、
さらにその気持ちを深める。
満点の星空を眺めることはできても、
その星は遥か遠くのもの。
やはり、荒野には…ただひとりなのである。
果たして、シーンだけを「荒野」と捉えるだけでいいのだろうか?
少年が歩んできた日常こそが、「荒野」な気がしてならない。
少年の生き様を、しっかりとご覧ください。