ビルの森
ビルの立ち並ぶ街の中に、ひとり。
見上げると田舎者に思われそうだけど、
自分はつい見上げてしまう。
このビルの電気は、いつ消えるのだろうと。
ぼんやり考えるんだ。
ビルの森
前に住んでいたエリアにあった広告で、
よく目にしたこの言葉。
そう、都会に住んでいる人達は、
「ビルの森」の中に住んでいるんだ。
けれども、この表現…不思議な気がする。
森は自然のものなのに、ビルは人工的なもの。
感覚だけでかっこいいと思っていたけど、
考えてみればこのミスマッチが、
言葉にインパクトを与えてるのかも。
考えることは大切だなと、こういう時にしみじみ思う。
無意識に求める自然
実際、ビルの森には「本当の自然」が必要だ。
木とか花とか水とか…できる限り、多く。
原点回帰はなかなか難しいけれど、
人間も元は自然の中で暮らしていたんだし、
無意識的にきっと、求めているんだ。
だから、街中にも公園があるし、木も生きている。
(公園の用途は、様々かもしれないが)
ビルが緑に覆われるとか…これはまだ夢の話だな。
それだったら、本当の「ビルの森」になっちゃうもの。