エレベーター・コミュニケーション
最近のエレベーターは、大変進化している。
扉の間に立つと、センサーが反応して、
閉まらないようになっている。
それだけじゃない。
目的の階に到着して、
扉が閉じると…自動的に1階へと降りるのだ。
これは、便利なようで不便な気もする。
例えば、エレベーターに乗る直前で
忘れ物に気づくと…また呼び戻さないといけない。
意外とあったりするから、便利になるのも考えものだな。
時々、そう思ってしまう。
忘れ物の時だけじゃない。
例えば、違う階から人が乗ってくるとする。
降りる時に先に降りてもらう…
こんなこともあまり意味のないものになってしまう。
だって、出るまでに扉に挟まれることはまずないから。
勝手に「エレベーター・コミュニケーション」と命名してみる。
些細なことなのである。
先に出るのを譲ったり、何階が目的地かを乗ってきた人に聞いたり。
そんなコミュニケーションが、人間関係を発展させると思うのだ。
そこから日常会話なども生まれてくるかもしれない。
けれども、それは過去の遺物となってしまったのか。
便利過ぎるのはやはり考えものだなぁ…と、残念に思う。
(その前に、コロナ禍はエレベーター内の会話はNG)
そんなことを思いながらも、
今日もエレベーターを利用するのであった。
「…あっ、何階ですか?」