「ワンコ」の謎
スマホが当たり前な今日この頃。
携帯電話の歴史を思い出すと…
我々世代が初めて持ったのは、ガラケーだった。
記憶では、「パカパカ携帯(折りたたみ式携帯)※」が多かった気がする。
周りは中学の卒業間近に買ってもらい、楽しそうに使っていた。
自分が携帯デビューを果たすのは高校に入ってからなので、
この時は友達が使っている姿を見ているだけだった。
その際、誰もが不思議なことをしていたのを思い出す。
それが「ワン切り」である。
自分の地元では、これを「ワンコ」と言っていた。
きっと「ワンコール」の略だろう。
今となっては謎な行為でしかないが、
友人へ電話をして、ワンコール鳴り終わらないくらいにすぐ切るのだ。
出られたら悔しがり、出られなかったら優越感に浸る…ただそれだけ。
(もちろん、出られたら通話料が発生する)
当時の通話料金は今より高かったので、
まだアルバイトをしていない子どもが、
長時間通話することはまず無理…ゆえに誕生した行為なのだろうか。
その後、携帯が進化するにつれ、「ワンコ」は消滅していった。
一種のコミュニケーション手段だったんだろうな。
そう自分の中では、結論づけることにした。
だって、メールはお手紙なわけだから、
国語力が問われて、文章で伝えるのが苦手な人には…難しいツールである。
それに当時の携帯は、長時間いじるには機能が少なかった。
携帯ですべきことは、限られていたのである。
ちなみに自分は…ワンコした記憶がない。
自分が買った頃には、携帯でゲームができるようになったり、
カメラ機能が登場したりと…
やるべきことが多くなったことが、理由かもしれない。
ワンコ…懐かしいけど、やはり謎な行為である。
(現在は完璧に迷惑行為になっている様子…皆様、ご注意を)
※「パカパカ携帯」
正直、そんな名称では言わないと思うのだが、
折りたたみ式って、使う毎に閉じ具合が緩くなってしまう。
そして、段々ちゃんと折りたためなく(だらしなく)なり、
上下に揺らすとパカパカするのだ…ゆえに、今回はこう書いてみた。