2019-06-05 眠るまでの流れ 日常徒然 シーツの質感を確かめるように、 ベッドへと潜り込む。 最初は冷たく感じるが、 服とシーツが擦れるたびに そこには暖かさが生まれてくる。 胎児のようにくるんと丸まり、 毛布の中へと入り込む。 頭だけを外へ出す。 電気を消した部屋の天井は、もちろん暗い。 その闇はきっと、自分が寝た頃には、 部屋の中へと浸透していき、満たすのだろう。 そして、深い眠りへと誘ってくれるのだ。 「今日も疲れた」 そう一言だけを思い浮かべて、 夜の世界へと旅立つ自分は、 本当に疲れているのだろう。 大丈夫、きっと明日には また頑張る力が戻っているから。 こうして、夜は明けてゆく。