ブランコの誘惑
昨日も暑かった…けれども、散歩へ出かけた。
朝の公園
「散歩」とは書いたけど、本当の目的はモーニング。
びっくりドンキーでモーニングしてみたくて。
そのおまけとして、「散歩」をオプションにつけた。
8時前には家を出る。
そして、少し歩いた場所にある大きな公園へ。
静かな雰囲気を想像していたのだが…全く違った。
子どもが何人か遊んでいたし、
ご老人が元気よくウォーキングしていたし、
野球少年達も練習に精を出していた。
日中の賑やかさ…まではいかないが、
穏やかに聞こえる元気な声。
このくらいだったら、全く問題ない。
日陰を見つけて、読書を楽しんだ。
モーニングして、別の公園へ
びっくりドンキーのモーニングを楽しんだ後は、
別の公園で読書を続けることに。
最初に行った公園と同じく、野球スペースがある。
が、ここでは誰も野球をしていなかった。
奥の小さい遊具エリアには、先客が2組ほど。
親子で公園でのひとときを楽しんでいた。
ランチタイムも近かったせいか、
数十分もすると、その親子はどこかへ消えていった。
ブランコの誘惑
ふと本を読むのをやめて、公園を見渡す。
奥の方に見えたのはブランコ。
「あぁ、ちょっと乗ってみたいな」
誰もいなくなったせいか、そんな欲望が湧いてくる。
周りをキョロキョロ見ながら、目的地へ。
子どもの頃に乗ってたものと、そんなに違わない。
…心の中を懐かしさが満たした。
欲望のままに…
乗ってみると、ちゃんと漕ぐことができた。
そうだよな、身体が記憶してるんだろう。
誰に習ったわけでもないが、覚えているこの感覚。
子どもの頃は、よく人のことを見て、真似て、自分のものにする。
こんな流れで覚えることが多い気がする。
そして、ダメだったら…大人に怒られるのだ。
ある程度のスピードで、漕いでいた。
ヒューン、キーコ。ヒューン、キーコ。
懐かしさに浸りながら。
ふと、後ろが気になって振り返る。
あっ…帰ったと思っていたはずの家族が、
車の中で休憩してた?!
もう恥ずかしくて、仕方なかった。
漕ぎ終えて、手のひらを見る。
鉄の錆が手のひら全体にべったり付いていた。
すぐに降りて、水飲み場でその錆を落とした。
暑い日の、ほろ苦い思い出。