サウナの悲劇
風来坊のサウナ録(1)
ある日、サウナで火災報知器が鳴った。
店員さんの話し声を聞いていると、
ある部屋でサウナの温度を上げていたとか。
それが原因のようだ。
個人的にはお店の設定温度で全く問題ない。
時々、軽くロウリュするくらいで充分だ。
けれども、それでは満足できないお客もいるのか…
サウナの世界は奥深いなと思った。
ただ、このトラブルで色々なことが起きた。
まず、関係ないとは言え、その現場に居合わせた自分。
何も出来ずにただ立ってるだけ…なんか情けない。
それに加えて、店中が妙な空気感になって…
せっかく整ったはずなのに、微妙な感情に陥る。
本当はランチも食べたかったのだが、
火を使わせるのはさすがに…と思って、
それでもドリンクを注文してしまう空気の読めない自分。
店を出た後で後悔に襲われる始末…。
結局のところ、ここで悪いのは設定温度を変えた客なのである。
ルールはしっかり守って…楽しみたいものだ。