寝湯で眺めた空
温泉のある宿泊施設へ泊まった時のこと。
昨日までの曇天が嘘みたいに青空が広がっていた。
温泉があれば、チェックアウトの日も早起きして、
お風呂へ入るようにしている。
朝風呂なんて、なかなかできないから…
ここぞとばかりに朝の贅沢を味わう。
露天風呂のある温泉だったので、
露天風呂をゆっくり堪能してから、
戻ろうとしたら…「寝湯」というものを見つける。
名前の通り、仰向けに寝っ転がって楽しむもの。
身体の半分がお湯に浸かるので、そこまで寒くはならない。
どれ…せっかく来たんだから、
試してみようと、早速仰向けになる。
最初は特に何も感じなかったのだが、
しばらくすると青空がとても綺麗なことに気がつく。
そう言えば、こうやって空を眺めたことって…
中学生以来、ないかもしれない。
当時、同じく季節は冬で悪友と一緒に見た青空。
寒かったけれど、とても清々しかったことを、
今でもなんとなくだが…覚えている。
「元気でやってるのかな?」
すっかり疎遠になってしまった友人のことを考えながらも、
空が綺麗でそのままのんびりと眺めてしまったのだった。
外で寝湯、オススメです。